2021/04.06
実体験!コーディネーター竹田が介護の仕事を始めたきっかけとは?
今回のコラムでは、株式会社ポートエモーションのコーディネーター竹田が、なぜ介護の仕事を始めたのか。きっかけや実際の体験談を基に、お話しさせていただければと思います。
こんにちは!
コーディネーターの竹田です。
今回は、私がなぜ介護の仕事に興味を持ったのか。そのきっかけと、現場を経験してみて最初に大変だと感じたことをお話しできればと思います。
私が介護に興味を持ったのは、大学4年生の頃でした。
もともとは教員になる夢があり、大学では教育関連を専攻しながら、部活動ではライフセービング部に入部。水難救助、人命救助という分野を学んできました。
1人暮らしをしながら大学へ行かせてもらいましたが、周りの友人が本気で教員を目指して努力しているのもかかわらず、私はついていけず、教員の仕事が向いていないと考えるようになりました。
就職活動をする中で、自分の将来を考えたとき、比較的明るい性格ではあったため、「人のために尽くして、喜んでもらえるような仕事に就きたい!」と思い、初めは飲食業やサービス業、イベント会社に興味を持ちましたが、あまりにも漠然としていたため、本当に自分がやりたいことなのか分からなくなっていました。
ある日、久々に帰省すると階段から転落し、怪我をして倒れている祖母を発見。
実は、このような状況に出くわしたのは2度目で、1度目は私が高校3年生の冬頃でした。
当時の私は、出血をして意識が遠のく祖母を見て気が動転し、救急車を呼ぶことすら時間がかかってしまいました。祖母に毛布をかけて、体をさすりながら大丈夫だよと声をかけることしかできませんでした。
その後、救急隊が到着。助けがきたことでホッとしたのと同時に、何もできない自分が情けなく「どんなことも正しい知識や、技術がなければ大切な人を守れない」と強く感じるようになりました。ライフセービング部に入部したのもそれがきっかけです。
今回、倒れている祖母に対し、高校3年生の頃よりは落ち着いて対応もでき、自分でも驚くぐらい冷静に物事を客観的に見ることができていました。
そんな様子を祖母が見て「4年前とは大違いだね。今のあなたなら安心して任せられるよ」と声をかけてくれました。このことがきっかけで、「助けを必要とする高齢者の力になりたい。そして安心してほしい」と思うようになり、介護職に興味を持ちました。
まず初めにしたことは、ホームヘルパー2級(現在の初任者研修)の講座を受講しました。大学4年では、ある程度卒業単位も取得できており、時間を有効的に使うことを考えました。初めて勉強する内容ばかりで座学も実技もとても楽しかったのを覚えています。
研修として3日間ほど、特別養護老人ホームとデイサービスに実習に行きました。ご利用者様にお茶や食事の配膳、一緒にレクリエーションをして会話をするだけのお手伝いではありましたが、「いろいろなところに気が利くし、笑顔がとてもいいね」と、ご利用者様が言ってくださり、職員の方に対して「いつもありがとうね」と手を合わせているご利用者様の姿を見て「人のために尽くすことが、自分にとって喜び」だと感じ、介護業界への就職を希望しました。
新入社員として、有料老人ホームに配属されました。最初に大変だったことは、職員の顔と名前、ご利用者様の顔と名前と居室を覚えることでした。
介護とそこまで関係ないのでは!?1番は介護技術でしょう!・・・と思われる方もいるかもしれませんが、お手伝いさせていただくご利用者様の名前と顔が一致していないと、職員がどのご利用者様のことを話しているのかわかりませんし、自分が介助をすることができません。また、事故につながる場合があります。
そのうちの代表例が内服薬です。ご利用者様は日頃、お身体の状況によって飲む薬が変わります。
内服薬の管理は看護師や提携しているクリニックがすることが多いですが、飲ませるお手伝いをするのは介護職員になります。
そんな中で、名前や顔がうる覚えにもかかわらず、「多分この方だろう・・・」で飲ませてしまった場合、それがもし間違ってた時には、ご利用者様の命にかかわってくることもあるからです。
介護現場での「おそらく」や「多分」というのは、とてもあいまいで危険なことですので、まずはご利用者様のことをきちんと覚えることから始まります。
また、コミュニケーションを取るうえで相手のお名前を間違えることは、とても失礼なことです。これはご利用者様だけではなく、一緒に働く職員に対しても同様です。
介護の仕事は、自分1人で何でも出来る!・・・というわけではなく、周りの職員と協力して進めていくことが1番大切になります。現場では必ず確認や報告・連絡・相談が必要になってきます。
自分が困ったときに助けてもらうためにも、日頃のコミュニケーションを取って良好な関係性を築くことは、働きやすい職場環境の第一歩となるかと思います。
そのようなこともあり、最初の頃は筆記用具は欠かせませんでした。
メモを取ることで振り返りができるのと、そのメモを勤務が終わった後に時間を作ってまとめることで、自分自身で見直しをして確認することができるからです。
今回は、コーディネーターの竹田がなぜ介護の仕事に興味を持ったのか、そのきっかけと現場を経験してみて最初に大変だと感じたことをお伝えさせていただきました。
次回、介護現場で大変だったこと【介護技術編】という内容で、改めてお伝えさせていただければと思いますので、引き続きポートエモーションのコラムをご覧ください♪
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