2021/07.21
介護職はWワークしやすい?特徴と注意点
介護職の求人で「WワークOK」「副業可」の表記を見かけたことはありませんか?気になるものの、働き方のイメージが湧かないという方もいるかもしれません。
当コラムではそんな方に向けて、Wワークの特徴やポイントについてまとめました。
Wワーク、副業とは、複数の仕事を掛け持ちしながら働くことを指します。
Wワークは「どの仕事も同じボリューム・時間の仕事」、副業は「本業より短時間の仕事」という意味で使われることが多いですが、
求人の場合はどちらも同じ意味合いになるでしょう。
一昔前までは、就業規則で「副業禁止」を定めるのが一般的でしたが、現在では認可する企業もあるようです。
働き方が多様化している現代では、Wワークが選択肢の1つとしてスタンダードになりつつあり、メリットとして打ち出す企業も見かけるようになりました。
厚生労働省でも、副業・兼業に関する基本的な考え方として、
近年のニーズ増加・過去の判例をもとに「原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当である」としています。
ただし、Wワークや副業をしながら働くには「自己管理できるか」がポイント。
安易に選ぶと体力的に辛くなるため、特徴と注意点は押さえておきましょう。
次の項目で詳しく解説します。
参照元:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000192844.pdf
下記に、Wワークで介護職を選ぶ理由の中から、代表的なものを挙げました。
✔収入を増やしたい
✔本業の勤務日数や時間が短いので兼業したい
✔異職種の本業をやりながら資格を活かしたい
✔経験を積みたい
✔国家試験の受験資格を満たすため
最初の「収入を増やしたい」はどの職種でも共通の理由ですが、
Wワークで介護職を選ぶ人はそれ以外にもさまざまな理由があるようです。
特に、「本業によって働き方を変えやすい」というのは大きな理由の1つ。
たとえば「昼間は介護以外の仕事をしながら週に数回だけ夜勤専従で働く」
「ショートステイ施設でのアルバイトと登録ヘルパーを兼業する」などの形で働く方もいます。
資格を活かしてライフスタイルに合わせて働ける点は、専門職ならではのメリットといえるでしょう。
介護職で兼業する場合は、勤務先それぞれの経験を積むことができますが、体力的に負担になるケースも。
Wワークをしなくても介護職自体が体力仕事ですから、疲れが溜まらないように十分な体調管理が求められるでしょう。
また、国家試験の受験資格を満たすためにWワークを選ぶ方もいます。
介護福祉士を例にすると「3年以上の実務経験と540日以上の従事日数」が受験資格。
3年はクリアしているが日数が足りない…という場合に、期間限定のWワークで対応する人もいるようです。
Wワークを考えているなら、注意点を事前にチェック。自分にとってプラスになる働き方にできるよう、しっかり理解しておきましょう。
まず、就業規則でWワークや副業が認められていることが大前提。副業禁止の会社に在籍しながらWワークをした場合、
罰則が適用されることもあるので必ず確認しましょう。
後述しますが、会社とのトラブルになることもあるので「バレなければOK」という考え方は改めてください。
条件付きで認めている会社もあるため、必ず就業規則をチェックし、不明点は担当者へ確認するようにしましょう。
体力的に無理がなく、どの勤務先の仕事にも支障が出ないようにするためにも、スケジュール管理は大切です。
特に固定の曜日は時間ではない場合、シフトの把握はしっかりと行いましょう。アプリを活用して記録しておくのもおすすめです。
副業の収入が年間20万円を超える場合は確定申告をする義務があります。
よくあるのは「複数の会社から給与をもらっていて、1社で年末調整を受けている」というケース。
すべての給与を合わせて所得税を計算する必要があるため、ご自身で確定申告を行います。
下記4つの要件すべてに当てはまる場合は、社会保険に加入しなければなりません。
会社の規模によっては、各勤務先で加入してしまう事態に。事前に副業する勤務先の労働時間・給与・従業員数を確認しておきましょう。
《従業員数501人以上の企業(パート・アルバイトも対象)》
①1年以上の雇用見込がある
②週の労働時間が20時間以上
③1か月の給与が88,000円以上
④学生ではない
労働基準法では、1日8時間、1週間に40時間以上働くことは原則禁止。
これを超えて働く場合、会社には「2割5分以上の割増賃金を支払う義務」が発生します。
ダブルワークの場合も適用され、本業・副業の1日の労働時間が合計8時間を超えた場合、
後の会社に割増賃金の支払い義務が発生。発覚した場合、会社とトラブルになる可能性があるため、各勤務先に説明しておきましょう。
今回は介護職のWワークについてご紹介しました。
さまざまな注意点もありますが、選択肢の1つとして知っていただければ幸いです。
もし、収入や勤務日数等の条件が合わないことでWワークを考えているなら、転職も視野に入れることをおすすめします。
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